皆さんお久しぶりです。今年2月からハワイに来てます。Olivet Baptist Church というワイキキからそんな遠くない教会でBusiness Administrator として働いています。UCLAのビジネススクールに留学で来たアメリカ、知らない間に30年もたち、日本に帰ろうと思っていたのですが、ハワイで止まってしまいました。

 

私が初めて来たアメリカはハワイでした。姉がハワイ大学にいたので、その姉を大学1年の時に訪問して一か月滞在しました。その時はハワイがとても大きな場所に思えました。今回LAからくると、ハワイは遠い地方であり、実に狭い小さな島であるという感じがします。アメリカ西海岸から飛行機で5時間、4000キロ以上も離れています。ニューヨークからだと8000KMも離れています。東京から8000KMというとアラブ首長国連邦のアブダビまでの距離です。いくらなんでも離れすぎではないかと思います。時差も東海岸から5~6時間もあり、大統領選挙の際には投票に行っているのにもう結果がでていることがあるとのことです。さらにホノルルがあるオアフ島は小さな島で車で数時間で一周できます。空港までも15分ぐらいで行けて、便利ではあるのですが実に小さな島に「島流し」にあってしまったと感じることも少なくありません。80年代にジョージタウン大学に留学をしていた際にダニエル・井上というハワイの空港に名前がついている上院議員に会ったことがあります。442日系人部隊にいたこともあり、家族の知人に442部隊の関係の人が多かったので、身近に感じたのですが、今改めてよくもこんなに離れた島の意向をアメリカ政治の中に浸透させたと感心しています。

 

アメリカはハワイを獲得することで太平洋を制するのに重要な領土を得たことになります。なのでハワイはかなりの恩恵をアメリカに与えているので、軍事を含め色々な支援を得る権利があると思いますし、実際、かなりの予算を得ています。特に第二次世界大戦の日本軍によるパールハーバー攻撃はアメリカ軍の歴史的重要性を永久的なものにしました。最近では中国の軍事増強もあるので、軍事拠点としての重要性は今後とも続きそうです。グアムもそうです。但し、ハワイの人の多くは自分のIDENTITYをアメリカ人というよりはハワイ人、あるいは日系人などと思っていて、本土に比べアメリカ人としてのIDENTITYは低いような気がします。更にその歴史的な背景から白人をハオリHAOLE(よそ者)と呼び、歴史的にアジア人の移民も多いことから、アジア人でも安心して住める雰囲気があります。なので、こんな島を日本人が気に入る一番の理由は気候だけでなく、この独特の文化からくる「居心地の良さ」があるのではないでしょうか?そして経済を軍と観光に依存しているこの島にとって、観光産業で貢献してくれる日本人の存在は非常に貴重なものでした。

 

但し、そんなハワイはアメリカの中で特に物価が高く、最近の円安ドル高は日本人観光を呼ぶには逆風です。更に日本の経済の停滞は構造的な問題なので、金利を上げることが難しい日本にとって、今後ハワイは遠い島になっていくでしょう。「昔よくハワイに言った」という日本人が増え、ハワイ観光は金持ちの道楽になっていくでしょう。

 

ハワイは教育面では問題があり、私の家族はLAに残ることにしました。ワイキキにコンドを買ったのですが、月の3分の1は使ってないので、CVSの卒業生とか使いたい信頼できる人がいたら貸してあげますよ!車、自転車もあるし、サーフボードも買う予定なので、使っていいです。イリカイホテルの反対あたりにあります。海も花火も見えます。月末に日本に帰るので興味がある人は会いに来てください。円安で日本人にとって遠くなってしまったハワイをまた簡単に行ける支援をしようかと考えています。